ちばけん
千葉県
Photo montage of Chiba.png
千葉県の旗 千葉県徽章
千葉県旗 千葉県徽章
日本の旗 日本
地方 関東地方
団体コード 12000-6
ISO 3166-2:JP JP-12
面積 5,157.61km2
(境界未定部分あり)
総人口 6,268,585
推計人口、2018年10月1日)
人口密度 1,215人/km2
隣接都道府県 東京都埼玉県茨城県神奈川県(海上を隔てて隣接)
県の木 マキ1966年9月29日指定)
県の花 菜の花1954年4月NHK一般公募)
県の鳥 ホオジロ1965年5月10日指定)
県の魚
県民歌
県民の日
県のマスコット
タイ1989年2月23日指定)
千葉県民歌1964年12月制定)
6月15日
チーバくん2011年1月指定)
千葉県庁
知事 森田健作(鈴木栄治)
法人番号 4000020120006
所在地 260-8667
千葉県千葉市中央区市場町1番1号
北緯35度36分16.4秒東経140度7分23.3秒
千葉県庁
外部リンク 千葉県
千葉県の位置

千葉県行政区画図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキポータル 日本の都道府県/千葉県
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千葉県(ちばけん)は、日本関東地方南東側に位置する日本の行政区画及び地方公共団体県庁所在地及び最大の都市は千葉市

県の財政力指数は全国第3位[1]、訪日観光客数は全国第1位[2]であり、中心業務地区幕張新都心アジア地域有数の国際見本市会場である幕張メッセ、国際線旅客数及び貿易額日本一を誇る成田国際空港、日本三大貿易港の千葉港、日本三大漁港の銚子漁港、集客施設来場者数日本一のディズニーリゾート、自然豊かな南房総国定公園及び水郷筑波国定公園等を筆頭とした観光都市及びリゾート地等、優れた社会基盤、恵まれた地域資源、バランスの取れた産業構造を核とし、東京大都市圏の一角を成す[3]

概要

県の人口は約627万人、面積は約5千k㎡都道府県人口人口密度昼間人口[4]は全国第6位。面積は全国第28位である。

県内の市町村数は54市町村 (37市16町1村)、県内の政令指定都市千葉市中核市船橋市柏市業務核都市は千葉市・成田市木更津市印西市となる。

千葉県は東海道筋に古くから栄えた律令制以来の『房総三国』である上総国南総)及び安房国房州)の全土と、下総国北総)の一部から成り立っている。1873年(明治6年)6月15日に、北西部の印旛県と南部の木更津県が合併し、旧両県の境で千葉氏の本拠地でもあった現在の千葉市亥鼻地区(亥鼻城址周辺)に県庁が設置され、千葉県が成立した。

1920年(大正9年)10月1日、国勢調査での県の人口は約100万人であった。その後増加を続け、1983年(昭和58年)10月1日には500万人を超え、2002年(平成14年)9月17日に600万人を突破した。以降、引き続き人口は増加している[5][6]

県内には100万規模の人口を有する政令指定都市千葉市を筆頭に、中核市最大の人口約64万人を有する船橋市、50万都市の市川市松戸市、40万都市の中核市である柏市、30万都市の市原市、20万都市が6市と中核市同等の人口を持つ自治体が多数存在することも特徴として挙げられる。千葉市は、国家戦略特区グローバルMICE都市都市再生特別地区に指定されており、国際機関を始めとした国の業務中枢機能と住宅中心の土地利用計画を大幅に見直した幕張新都心を中心に、関東地方において独自の重要性を持つ世界に開かれた国際都市の役割を担う。

平地の割合が大きく、可住地面積が広いことからも古くから住宅開発が進んでおり、県北西部の人口は稠密である。特に高度経済成長と都市部の過密化により、通勤五方面作戦にて複々線化を行った総武本線常磐線京成線沿線に位置する都市は繁華街も多く大規模商圏を誇る拠点性および集積性のある駅周辺の人口増加が著しい傾向にある[7]

近年では全国813市区中財政力指数第1位の浦安市[8]や第4位の成田市[9]、全国住みよさ7年連続第1位の印西市[10]、全国共働き子育てしやすい街第1位の松戸市等[11]財政制度施設等が充実した都市も増え、特に新通勤五方面作戦で提示された性格を継承して開業した京葉線沿線(新浦安南船橋幕張ベイタウン等)及びつくばエクスプレス沿線(流山おおたかの森[12]柏の葉スマートシティ[13])ほか、北総線新京成線沿線[14]新鎌ヶ谷等)、東葉高速線沿線(八千代緑が丘八千代中央等)、東京湾アクアラインにより利便性が向上した袖ケ浦市・木更津市(かずさアクアシティ[15])等では、新興住宅地の開発が加速し、東京都心成田国際空港東京国際空港[16]へのアクセスの良さからも、大規模マンション住宅街が乱立し、商業施設の充実、整備された公共施設及び自然豊富な住環境が整っている[17]。買って住みたい街においても首都圏第1位の船橋市、第5位の柏市、第6位の流山市(流山おおたかの森)、第7位の習志野市津田沼)と定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けている[18]

地域ごとに多様な特色を持っており、バランスの取れた産業構造(農業漁業工業商業)である。太平洋ベルトを構成する京葉工業地帯浦安市から富津市)の東京湾沿岸には広大な埋立地が広がり、日本三大港湾に係る基幹産業の大規模施設として、発電所製鉄所製油所造船所のほか、コンテナターミナル物流センターLNG基地石油コンビナート等が立地している。工業製造品出荷額は中京京浜阪神工業地帯に次いで全国第4位である[19]。一方、酪農発祥の地である嶺岡牧や日本三大漁港の銚子漁港等、古くから太平洋関東平野の地勢を生かした近郊農業・漁業が発達しており、平野部では畑作稲作が盛んなほか、丘陵部では酪農が盛んである。農業産出額第3位[20]、漁業総生産量第5位[21]と全国有数である。貿易港としても貿易額で日本一を誇る成田国際空港や、日本三大貿易港である千葉港を有する。2015年度の県内総生産は20兆2186億円であり、世界の過半数の国の国内総生産より大きな規模を有している[22]

名称の由来

千葉という地名は、平安時代初期に編纂された勅撰史書『日本後紀』より古くから栄えた律令制以前の千葉国造国造名)や律令制以来の千葉郡名)に見ることができる。

地名の由来については諸説あるが、奈良時代の『日本書紀』と『古事記』の両書に、応神天皇大和国から近江国に向かう途中、山城の宇治野の丘で遠く葛野一帯を望んでの国見歌で現れる「千葉の」は「数多くの葉が繁茂する」の意で、葛の葉が良く繁栄したことから葛の枕詞として用いられたのだと、契沖国学者)以来考えられており「千葉」という地名に託した願い「土地と子孫の繁栄を願っての地名」を知る上での重要な資料とされている。

日本書紀、歌謡三四原歌より和歌については、以下を参照。

日本書紀 歌謡三四原歌より
原文
知麼能 伽豆怒塢彌例麼 茂々智儾蘆 夜珥波母彌喩 區珥能朋母彌喩
和歌
千葉の 葛野を見れば 百千足る 家庭も見ゆ 国の秀も見ゆ
(訳)
千葉の葛野を眺めると、数多くの富み栄える民の家々も見える。国の中でもっとも繁栄したところにも見える。

地理・自然

幕張新都心
水郷筑波国定公園(犬吠埼)
南房総国定公園(鹿野山の眺望)
愛宕山(408.2m、県最高峰)
愛宕山(408.2m、県最高峰)
伊予ヶ岳(349.5m)
伊予ヶ岳(349.5m)
県立印旛手賀自然公園(手賀沼)
県立印旛手賀自然公園(手賀沼
県立九十九里自然公園(九十九里浜)
県立九十九里自然公園(九十九里浜
盤州干潟(江川海岸)
盤州干潟(江川海岸)
房総半島(南房総)

千葉県の県庁所在地である千葉市を中心にコンパスで円を書くと、南西諸島以外の日本列島は半径1000km圏内にほとんど収まる位置にある。地理的特性として、広義的には関東平野に含まれるが、南部は東と南を太平洋、西は東京湾と三方を海に囲まれた房総半島となっている。平野丘陵が県土の大半を占め、海抜500m以上の山地がない日本で唯一の都道府県である。南に進むほど半島であるという地理的条件により、陸上交通中心の見地から袋小路的な閉鎖性が問題視されると同時に、外洋に面していることから古来より開放的で外来文化が渡来しやすいという良い側面もあった。また、隣接する都県とは利根川、江戸川、東京湾、太平洋によって画され、古くは外敵の進入を防ぐ役割や覇者の起死回生の地としての役割を担ってきた。近年では東京湾フェリー東京湾アクアラインの開通によって半島性が緩和されている[23]

地勢上、広大な可住地と、長大な海岸線を有している。起伏の少ない県であり、関東平野の一部である北部は、海岸(東京湾太平洋)や河川(利根川江戸川など)沿いの低地と下総台地からなる。南部側は房総丘陵などの丘陵地帯だが、最高峰は標高408mの愛宕山であり、全都道府県のうち最高峰(点)が最も低い。そのため比較的温暖な気候に恵まれている。標高329mの鋸山鹿野山等、観光地化されているところもあり、南房総国定公園水郷筑波国定公園等、景勝地も豊富である。

房総半島の東京湾側は内房(うちぼう)、太平洋側は外房(そとぼう)と呼ばれ、東京湾沿いは埋立地が多く浦安市などでは面積が増加した。そのため、県の面積が一時、愛知県を上回っていた時期もある[24]。東京湾口には館山湾があり、浦賀水道の対岸には三浦半島神奈川県)がある。太平洋沿いは九十九里浜が面し、九十九里平野が広がる。半島南部には房総丘陵、半島中央部には上総丘陵と上総台地 、半島北部には下総台地があり、これらの台地や丘陵には縄文期侵食によってできた谷底平野谷津田)が見られる。一方で半島の北部から中部にかけて下総台地を囲む形で北西に江戸川低地、西に東京湾岸低地、北に利根川下流低地、東に九十九里沖積低地が分布する。

平均海抜は46mとなっており、これは沖縄県の43mに次ぐ低い数値である[25]。そのため、縄文海進が最大規模となった紀元前4000年頃には、現在の古東京湾(南部)と香取海(北部)によって本州と分断されており、後に赤堀川逆川が開削される微高地で繋がっている状態であった。

印旛沼は長門川と印旛放水路の二つの川と接続しており、長門川は印旛沼から利根川へ流れる河川であるが、印旛放水路は利根川の増水時に長門川による印旛沼の排水が困難になった際に東京湾に排水を行う役目を持つのが特徴である。

県の最端部は突出しているのが特徴である。県最北端は野田市の関宿地区(関宿藩城下町)となっており、そのほかは海に突出するとなっている。

東経140度52分10秒。関東地方最東端。厳密には犬吠埼北側の君ケ浜北端の岬が東経で11秒ほど東にあり、統計上はこちらが最東端となる。犬吠埼灯台近くには、ユーラシア大陸最西端であるポルトガルロカ岬との友好碑が建てられている。

東経139度44分21秒。東京湾中に明治から大正期に東京湾防衛のために造られた砲台跡の第一海堡第二海堡の海堡がある。この二つの人工島が千葉県に属すため、厳密には第二海堡が県最西端となる。

北緯34度53分17秒。元禄地震で付近が隆起し、それまで島であった野島が陸続きとなり、野島崎となる。野島崎灯台から更に南の岩礁が最南端となる。

地質

第三紀層および白亜紀堆積層。県内には学術的貴重な地層を数多くみることができる。代表例として最東端の犬吠埼では1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層(砂岩泥岩互層)を見ることができ、白亜紀浅海堆積物として国の天然記念物日本の地質百選に選定されている。千葉セクション市原市)では、約77万年前の地層を見ることができ、更新世の前期と中期の境界を示すものとして極めて貴重であり、国際標準模式層断面及び地点 (Global Boundary Stratotype Section and Point, 略称:GSSP) に内定している。「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で、国の天然記念物にも指定されている。

鋸山の周辺で採石される石は房州石(ぼうしゅういし)と呼ばれ[26]、このうち鋸山頂上付近でとれるものを金谷石、元名石と呼び[27]、高宕山でとれるものを高宕石と呼ぶ。これらは、上総層群の竹岡層からなる凝灰岩でできている。上総層群は三浦半島に分布する三浦層群と同時期に形成されたことがわかっている[26]南房総市荒川にて2009年採石場新鉱物千葉石)も発見されている。

地形

平野・丘陵

  • 平野台地
  • 丘陵
    • 千葉県は大部分が平野部と低山で構成されているので、急な流れの川や大きな川は少なく、そのような川は多くが利根川のように他県から流れてくるものである。

      利根川夷隅川養老川栗山川小櫃川一宮川小糸川南白亀川村田川作田川木戸川、塩田川、桑納川

      湖・沼

      印旛沼手賀沼霞ヶ浦大利根用水両総用水成田用水、東総用水、利根運河利根川河口堰、黒部川水門、北千葉導水路房総導水路行徳可動堰江戸川水閘門(江戸川水門)

      亀山湖高滝湖豊英湖八鶴湖雄蛇ケ池三島湖、与田浦、岩婦湖、浜の池、豊英湖

      海・海岸

      太平洋東京湾館山湾鹿島灘浦賀水道

      名洗港海岸、上永井海岸、北九十九里海岸、横芝海岸、一宮海岸、太東漁港海岸、日在・和泉浦海岸、興津港海岸、東条海岸、白渚海岸、千倉海岸、館山港海岸、富山海岸、勝山漁港海岸、富津岬、木更津海岸、千葉港海岸幕張の浜検見川の浜・いなげの浜、千葉港海岸(船橋地区)船橋港親水公園[28]

      干潟

      三番瀬谷津干潟盤洲干潟富津干潟

      安房三名山(富山御殿山伊予ヶ岳)、愛宕山鋸山鹿野山清澄山、安房高山、三郡山嶺岡浅間高宕山

      湧水

      千葉県内には多くの湧水地があり[29]久留里一帯では住民が管理する複数の井戸があり、名水として知られている[30]

      熊野の清水(昭和の名水百選)、生きた水・久留里平成の名水百選

      自然公園

      国定公園
      南房総国定公園水郷筑波国定公園
      県立自然公園

      平野部が多く起伏の少ない県であり、山岳部の平均標高も低い。更に太平洋沖合いには黒潮暖流)が流れておりも少ない為、全体的には年間通して比較的温暖な気候に恵まれ、全域が太平洋側気候海洋性気候)に属する。内陸性気候特有のフェーン現象放射冷却の影響を受けにくく、真冬日豪雪冷害真夏日猛暑を観測することも比較的少ないため、気象災害も少ない。そのため、主に太平洋沿岸部では真夏日日数も少ない避暑地として多くの海水浴場が開設され、冬には温暖な気候ゆえに避寒地として、南端部は関東で最も春の訪れが早い地域であり、リゾート地として多くの観光客が訪れる。

      夏は、外房の御宿町勝浦市などでは海流や風の影響で涼しく、勝浦の8月の平均最高気温は28.8℃にしかならず、過去に猛暑日を記録したことはなく、真夏日日数も少ない避暑地でもある。

      気象庁による年間平均気温は15.7℃(最高気温平均19.6℃、最低気温平均12.3℃[31])。

      温暖な海洋性気候である南房総や北東部沿岸地域に対して、下総台地や山岳部(房総丘陵)等の内陸部は内陸性気候に近くなる。また近年では都市化の進行が著しく、都市部(主に県北西部)ではヒートアイランド現象の影響が増えている。

      天気予報などで示される地点は、気象台特別地域気象観測所のある銚子(県北東)、千葉(県中央)、勝浦(県南東)、館山(県南)といずれも海洋性の気候が強い地点が多いため、県内内陸部の気温とかけ離れている点も少なくない。

      県北西部から北東部にかけての内陸地域で、内陸性気候よりの特色が強い。千葉市のうち若葉区緑区の内陸部も含まれる。佐倉市成田市香取市周辺にかけては筑波颪茨城県筑波山標高877m)の影響を受けやすく県内で最も寒くなりやすい地域である。しかし、雪が降っても積雪量は数センチということが殆どである。例として成田市の年間平均気温は14.2度、平均最高気温は8月の30.0度、平均最低気温は1月の氷点下2.4度[32]。夏季は西へ行くほど日中暑くなり夏日も多いが、逆に北東へ行くほど北東気流の影響で涼しくなる。朝晩は気温が下がり熱帯夜は比較的少ない。

      • 県北西部東葛地域、我孫子市、松戸市など)

      柏市松戸市我孫子市などが属し、京葉地域に並ぶ人口密集地である。市川市船橋市などの葛南地域の内陸部もここに該当する。内陸に位置しているため沿岸からの暖気の吹き込みに影響されにくいという点から、時に南岸低気圧通過時には県内で唯一、雨に変わらずに雪のまま推移することで積雪を記録することもある。

      近年はヒートアイランド現象の影響が増え、冬の冷え込みが和らぐ一方、夏は熱帯夜になりやすくなっており、東京都心の気候と類似する。千葉県北西部の天気予報は一括して旧千葉測候所の天候が基準となるために、東葛地域の実際の天候・気温とは異なることも多い。そのため、2002年には気象庁予報警報区分では二次細分区域として「東葛飾」[33]という区分が誕生した。

      • 湾岸部(京葉地域、浦安市など)

      浦安市から市川市、船橋市、千葉市、市原市までの東京湾に隣接した沿岸地域を示す。農地が少なく、県内では東葛地域と並び人口密度が高い地域である。そのため、夏は熱帯夜になることもあり、冬は氷点下になることが少ないなど県内で最もヒートアイランドの影響を色濃く受けており、東京都心沿岸部の気候と類似する。千葉市の1月の最低平均気温は1.9度で、これは南房総の鴨川1.5℃や館山1.0℃よりも高く、銚子2.7℃、勝浦2.6℃に次いで3番目の高さとなっている。千葉県北部が南岸低気圧による雪の時、千葉市市原市ではの場合が多い。

      • 県北東部 (九十九里地域、銚子市、茂原市など)

      九十九里浜に沿って太平洋に面した地域で、海洋性気候となり千葉県の中でも年中温暖な気候である。特に銚子市の夏は関東平野部の中では最も涼しく、冬の最低気温も県内で最も高い。そのため夏は避暑地に、冬には避寒地として多くの観光客が訪れる。ヒートアイランドの影響が少ないため、少し内陸に入ると冬季は冬日になることも多い[34]。冬季の南岸低気圧通過時はこの地域には暖気を巻き込むことが多いため、積雪となることは非常に少ない。また、全般に夏は冷涼ながらも、茂原市などの南部内陸部は夏の日中県内でも暑くなりやすい。

      • 県南部(南房総地域、館山市、市原市、勝浦市など)

      南部は温暖な気候と一括されがちであるが、実際には、温暖な沿岸部と寒冷な内陸山岳部(房総丘陵)に二分され、さらに外房(太平洋側)と内房(東京湾側)で気候は異なる。

      内陸山岳部は標高の高い丘陵地帯であるため、年間の寒暖の差は大きく内陸性気候となる。冬は、アメダス地点の市原市(牛久)や君津市(坂畑)などの標高の高い内陸部では氷点下まで冷え込むことがあり、標高が高い山々では、時に大雪となることがある。市原市(牛久)では夏日を記録することが多い。しかし、朝晩は涼しく熱帯夜は少ない。君津市(坂畑)は亀山湖に近い立地からか夏も涼しく、標高120m程度の場所としては冷涼な地点のひとつである。

      一方、温暖な沿岸部、特に南房総地域は黒潮海流の影響で気候は年間通して温暖で、夏には多くの海水浴場が開設され、冬には避寒地として多くの観光客が訪れる。外房沿岸地域は特に温暖で、霜が降りることはあまりなく、南房総市の南端部は関東で最も春の訪れが早い地域である。一方、内房は外房ほどの温暖さはなく、館山特別地域気象観測所などでは冬日を観測することもある。気象区分では南部に属するものの、木更津市などは千葉市の気候とほとんど変わらない。

      夏は、外房の御宿町勝浦市などでは海流や風の影響で涼しく、勝浦の8月の平均最高気温は28.8℃にしかならず、過去に猛暑日を記録したことはなく、真夏日日数も少ない避暑地でもある。

      千葉の気候(気象庁・気象統計情報より)
        下総台地 東葛地域 京葉地域
      北東部 南部
      佐倉 香取 成田[35] 我孫子 船橋 千葉 銚子 横芝光 茂原 市原市
      牛久
      君津市
      坂畑
      勝浦 鴨川 館山
      平均
      気温
      ()
      最暖月 25.6
      (8月)
      25.1
      (8月)
      25.3
      (8月)
      25.9
      (8月)
      26.5
      (8月)
      26.7
      (8月)
      24.9
      (8月)
      25.6
      (8月)
      26.0
      (8月)
      25.9
      (8月)
      24.8
      (8月)
      25.3
      (8月)
      25.8
      (8月)
      26.1
      (8月)
      最寒月 3.3
      (1月)
      3.6
      (1月)
      3.6
      (1月)
      3.7
      (1月)
      4.9
      (1月)
      5.7
      (1月)
      6.3
      (1月)
      4.3
      (1月)
      4.9
      (1月)
      4.0
      (1月)
      3.4
      (1月)
      6.4
      (1月)
      6.0
      (1月)
      6.2
      (1月)
      降水量
      (mm)
      最多月 200.8
      (9月)
      288.2
      (10月)
      214.8
      (9月)
      207.9
      (9月)
      232.6
      (10月)
      200.4
      (9月)
      226.5
      (9月)
      188.6
      (9月)
      217.0
      (9月)
      237.7
      (9月)
      257.4
      (9月)
      249.5
      (9月)
      217.4
      (9月)
      222.1
      (9月)
      最少月 38.8
      (12月)
      64.8
      (2月)
      50.7
      (12月)
      34.1
      (12月)
      55.2
      (2月
      51.5
      (12月)
      70.3
      (12月)
      41.0
      (12月)
      44.7
      (12月)
      47.7
      (12月)
      65.0
      (12月)
      73.0
      (12月)
      59.0
      (12月)
      66.6
      (12月)

      動植物

      陸の動植物

      房総半島南部にはニホンザルやニホンジカが生息している。一方、他県に見られるクマなどは生息していない[36]

      以下は房総の陸上に生息する主要な動植物である[37][38]

歴史


地域と人口

地域区分

千葉県 地域区分図

県下には、37市6郡16町1村がある。自治体における町はすべて「まち」、村は「むら」と読む。県庁による地域区分には、4地域の分類と、県庁および地域振興事務所の所管区域による6区分とがある。県の総人口は6,268,585人。人口は、2018年10月1日現在の推計人口である。

合計特殊出生率は1.32と東京都市圏(1都3県)の中では高いものの、全国の1.42を下回っている(2014年)が、総人口はいまだ増加傾向にあり、特に千葉市や東京23区に近い船橋市、市川市、松戸市、浦安市、八千代市、柏市を中心に人口が急増しているのに対して、県東部など東京通勤圏最外縁部に位置する市町では減少傾向にある。そのため人口増減は横ばいになっている。千葉県では、今後予想される人口減少や高齢化に対して危機感を持ち、早期段階で子育て支援や労働力確保に力を入れている[49]

4地域区分

中央地域 : 2,057,827人

西地域 : 3,130,376人

東地域 : 319,025人



県庁・地域振興事務所の所管区域
  • 千葉・市原(県庁直轄) 1,220,438人
  • 葛南地域振興事務所(船橋市)所管区域 1,561,048人
  • 東葛飾地域振興事務所(松戸市)所管区域 1,416,364人
  • 印旛地域振興事務所(佐倉市)所管区域 882,844人
  • 香取地域振興事務所(香取市)所管区域 117,839人
  • 海匝地域振興事務所(旭市)所管区域 184,548人
  • 山武地域振興事務所(東金市)所属区域 221,009人
  • 長生地域振興事務所(茂原市)所管区域 157,782人
  • 夷隅地域振興事務所(大多喜町)所属区域 81,418人
  • 安房地域振興事務所(館山市)所属区域 138,529人
  • 君津地域振興事務所(木更津市)所管区域 321,346人
千葉・市原 1,248,700人
千葉市市原市
葛南 1,667,987人
市川市船橋市習志野市八千代市浦安市
東葛飾 1,497,460人
松戸市野田市柏市流山市我孫子市鎌ケ谷市
北総 716,195人
佐倉市四街道市白井市印西市成田市八街市富里市印旛郡
香取 108,090人
香取市香取郡
海匝 160,998人
銚子市旭市匝瑳市
東上総 146,443人
茂原市長生郡
山武 203,290人
東金市山武市大網白里市山武郡
夷隅 70,909人
勝浦市いすみ市夷隅郡
南房総 325,360人
木更津市君津市富津市袖ケ浦市
安房 123,153人
千葉県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)
Demography12000.svg
千葉県と全国の年齢別人口分布(2005年) 千葉県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 千葉県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
千葉県(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

県内市町村人口。人口は2018年10月1日現在、世帯数は2010年3月1日現在[50]

市町村 総数(人) 世帯数(世帯) 特筆事項
1 千葉市 977,247 402,402 政令指定都市(1992年4月1日)
2 銚子市 60,556 26,527
3 市川市 492,752 218,098
4 船橋市 635,947 257,727 中核市(2003年4月1日)
5 館山市 45,938 20,431
6 木更津市 135,434 48,447
7 松戸市 490,632 210,447
8 野田市 152,792 57,250
9 茂原市 88,103 35,484
10 成田市 132,796 52,310
11 佐倉市 171,531 65,608
12 東金市 59,348 23,585
13 旭市 64,747 23,343
14 習志野市 172,998 67,996
15 柏市 424,322 158,131 中核市(2008年4月1日)
16 勝浦市 17,781 8,695
17 市原市 271,453 111,587
18 流山市 189,373 64,614
19 八千代市 196,840 72,919
20 我孫子市 130,945 53,529
21 鴨川市 32,601 14,320
22 鎌ケ谷市 109,396 41,518
23 君津市 83,519 33,905
24 富津市 43,896 17,357
25 浦安市 169,450 72,254
26 四街道市 91,560 32,710
27 袖ケ浦市 62,511 22,228
28 八街市 68,400 26,596
29 印西市 98,511 29,542
30 白井市 62,325 21,220
31 富里市 49,937 20,037
32 南房総市 37,053 15,935
33 匝瑳市 35,695 13,225
34 香取市 74,382 27,344
35 山武市 50,016 19,571
36 いすみ市 36,816 15,056
37 酒々井町 20,647 8,572
38 栄町 20,488 8,120
39 神崎町 5,933 2,212
40 多古町 14,219 5,313
41 東庄町 13,556 4,644
42 大網白里市 48,450 18,193
43 九十九里町 15,418 6,483
44 芝山町 7,170 2,510
45 横芝光町 22,888 8,124
46 一宮町 11,866 4,467
47 睦沢町 6,934 2,449
48 長生村 14,100 4,995
49 白子町 10,696 4,345
50 長柄町 7,034 2,676
51 長南町 7,710 2,908
52 大多喜町 9,264 3,651
53 御宿町 7,048 3,184
54 鋸南町 7,561 3,513

県・市町村の変遷

明治以降
昭和以降
平成以降