JR logo (shikoku).svg高徳線
屋島を背にして春日川を渡る1000形気動車による高徳線の普通列車
屋島を背にして春日川を渡る
1000形気動車による高徳線の普通列車
概要
起終点 起点:高松駅
終点:徳島駅
駅数 29駅
路線記号 T
運営
開業 1899年2月16日 (1899-02-16)
全通 1935年3月20日
所有者 徳島鉄道(佐古-徳島間)→帝国鉄道庁鉄道院→鉄道省(高松-板野間・吉成-佐古間)+(阿波電気軌道→)阿波鉄道(板野-吉成間)→鉄道省→運輸通信省運輸省日本国有鉄道
四国旅客鉄道
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線総延長 74.5 km (46.3 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
運行速度 最高130 km/h (81 mph)
最急勾配 25
路線図
Map railroad japan kotoku rough.png
テンプレートを表示

高徳線(こうとくせん)は、香川県高松市高松駅から徳島県徳島市徳島駅に至る四国旅客鉄道(JR四国)の鉄道路線幹線)である。

日本国有鉄道(国鉄)時代、佐古駅 - 徳島駅間は徳島本線にも属する重複区間であったが、運賃を高徳本線(幹線)として計算していたこともあり、民営化時に徳島本線を佃駅 - 佐古駅間として重複区間は解消された。また、民営化後の1988年にJR四国は線路名称を改正し、高徳本線高徳線に改称した。

概要

高徳線は香川県の東側沿岸を通り、高松市と徳島県の徳島市を結ぶ都市間連絡路線である。

高松駅 - 栗林駅間はU字型の線形になっている。また、佐古駅 - 徳島駅間は線路が2本並行しているが、各線路を方向別に列車が走るのではなく路線別に高徳線・徳島線の各上下列車が使用する単線並列区間となっている。ただし、前述の経緯から徳島線の列車が走る線路も高徳線に所属している。

当路線は予讃線土讃線と並び四国内県庁所在地間を結ぶ路線の一つであり、非電化ながら四国内では予讃線高松駅 - 松山駅間とともに特急列車が最高速度130km/hの営業運転を行っている路線区間の一つでもある[1]

電化については、JR四国は2006年に国土交通省交通政策審議会・交通体系分科会の地域公共交通部会に提出した資料で、長期的に望まれる投資の一つに高徳線の直流電化を挙げている[1]

路線データ

  • 管轄(事業種別):四国旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 路線距離(営業キロ):74.5km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:29(起終点駅含む)
    • 高徳線所属駅に限定した場合、高松駅(予讃線所属[2])と佐古駅(徳島線所属[2])が除外され、27駅となる。ただし、国鉄分割民営化時に当時の運輸省に提出された事業基本計画では、佐古駅の所在地は徳島本線(当時)ではなく高徳本線(当時)の方に記載されていた[2]。基本計画の記述に従い佐古駅を高徳線の駅とみなした場合、高徳線所属駅は28駅となる。
  • 複線区間:佐古駅 - 徳島駅間(運用上同区間は徳島線との単線並列
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式
    • 単線自動閉塞式(高松駅 - 屋島駅間、勝瑞駅 - 徳島駅間)
    • 自動閉塞式(特殊)(屋島駅 - 勝瑞駅間)
  • 最高速度:130km/h
  • 最急勾配:25‰(讃岐相生駅 - 阿波大宮駅間)
  • 指令所:高松指令所

運行形態

全区間に特急「うずしお」が運転されており、2往復は岡山駅まで直通する。

普通列車は全区間を通して運転される列車があるほか、高松駅 - オレンジタウン駅・三本松駅・引田駅間および引田駅・板野駅 - 徳島駅間の区間運転列車がある。おおむね1時間あたり1 - 2本程度の運行であるが、板野駅 - 引田駅間の県境区間は列車密度が低く、3時間以上運行されない時間帯がある。徳島地区では鳴門線牟岐線との直通列車があり、かつては高松駅 - 牟岐線牟岐駅間を通して運転する列車も存在した(2013年3月16日のダイヤ改正で阿南行きに短縮)。また、2010年3月13日のダイヤ改正では下り・上りとも高松・徳島発最終列車(徳島発は鳴門線直通をのぞく)の運行区間・時刻が見直され、高松発の下りは従来の引田行きからオレンジタウン行きに、徳島発の上りは高松行きから板野行きにそれぞれ区間が短縮された。

2006年6月1日 - 11月30日の平日(阿波踊り期間中をのぞく)には、徳島 - (池谷) - 鳴門間に、上りのみの快速列車「鳴門きんときライナー」が1500形を使用して運転された。ただし、途中駅には止まらないので高徳線内での利用は不可。ライナー扱いで、乗車には乗車券のほかに整理券が必要だった。

輸送密度

平均通過人員(輸送密度)は以下の通り[3][4][5]

  • 路線全体
    • 1989年度:6,965人
    • 2012年度:4,295人
    • 2013年度:4,360人
    • 2014年度:4,299人
    • 2015年度:4,344人
    • 2016年度:4,529人
    • 2017年度:4,472人
  • 高松 - 引田間
    • 2011年度:4,927人
    • 2012年度:4,808人
    • 2013年度:4,857人
    • 2014年度:4,758人
    • 2015年度:4,807人
    • 2016年度:4,998人
    • 2017年度:4,941人
    • 2018年度:4,817人
  • 引田 - 徳島間
    • 2011年度:3,490人
    • 2012年度:3,507人
    • 2013年度:3,597人
    • 2014年度:3,595人
    • 2015年度:3,635人
    • 2016年度:3,809人
    • 2017年度:3,753人
    • 2018年度:3,690人

車両

予讃線高松 - 伊予市間の電化完了以後、四国内のみの輸送では、特急にN2000系(2000系の改良型、高松運転所配置)、普通列車に徳島運転所配置で1000形・1200形1500形といった新型車両が高知松山を差しおいて最優先で導入されてきた路線でもある。なお、1200形は全線で運用されるが、1000形は板野 - 徳島間のみで運用されている。

特急列車にはN2000系(阿波踊りの時期の増結車として2000系も使用することがある)のほかにも性能で劣るキハ185系が1往復に充てられているが、運転停車や途中の停車駅の多さ、およそ74kmしかない走行距離のため、最速達列車1往復を含む岡山発着の2往復以外は両系列のどちらが充てられているかは時刻表を見ただけでは判別しにくい[6]2018年3月17日現在は「うずしお9号・32号」がキハ185系で運転されている。 また、2017年には2600系が登場し、同年8月に「営業運転1番列車」の貸切列車および阿波踊り輸送期間の臨時特急「阿波おどり1号・2号」で営業運転を行い、同年12月2日より「うずしお」のうち9・14・15・20・21・26号の3往復に投入された[7]。2018年3月17日以降は、4往復で使われている。

普通列車は1000形・1200形、1500形のほかに国鉄時代製造のキハ40形キハ47形で運行されている。2008年3月15日のダイヤ改正の前日までは高松 - 引田間でキハ58系キハ65形の2両編成の普通列車も運行されていた。また、過去には突発的にキハ185系(高松運転所配置の特急仕様車)が運用されたこともあった。

歴史

高徳線は高松側から順次延伸され、1935年に全通したが、このうち板野 - 池谷 - 吉成間は、阿波電気軌道が開業させた路線を国有化し編入したものである。

阿波電気軌道は徳島と鳴門を結ぶ目的で、古川 - 中原 - 吉成 - 池谷 - 撫養(後のゑびす前)間を1916年に開業させたが、吉野川への架橋ができず中原から徳島市街の富田橋(後に新町橋)まで渡船(吉野川連絡船)で連絡していた。1923年には池谷 - 阿波大寺(現在の板野) - 鍛冶屋原間を開業させた。なお、阿波電気軌道と名乗ってはいたが全路線が非電化で、電化できず後に阿波鉄道と改称している。

定期の客車列車(寝台特急「瀬戸」をのぞく)の営業運行は、四国のJR線の中では当路線が最後であった。